ケツ穴に違和感が！？　ボラギノール体験記

私はただの30代の女性です。
ある日突然、ええ、それはもう突然にラブストーリーのごとくその違和感はやってきたのでした。
肛門に。お尻の穴に。ケツ穴に。（はからずも５・７・５になってしまった）

それはなんの前触れもなく

まるでおだやかな春風のように。
私はある日、ケツ穴に違和感を感じました。

それは日ごろ様々なブログを読み漁っている私にすら表現することが困難な違和感だったのである。
強いて例えるなら……そう！　重！　鼓！　爆動するバックサウンド！！

そんな感想でした。
これは一体どういうことなのだろう？　うっすらとした嫌な予感に目を背けつつ、私は気にしないことにしました。

実は以前にも同じ現象を体験したことがあったのです。
しかしその時は、気付いたら通常のお尻の感覚にすぐ戻っていたため全く気にしていませんでした。
そして私は翌日を迎えました。
お尻におはようと挨拶をしたのもつかの間、一気に暗い気持ちになってしまいます。
なぜなら、違和感はなくなっていなかったのです。そればかりか、違和感はさらに重くなっていました。

痔なわけがない

痛みはないのです。痒みも。ただただ何かがはさまっているような違和感があるだけなのです。
座っている間はむしろ落ち着いた、リラックスした気分で過ごすことが出来ます。
しかし、立ったり歩いたりしていると、めちゃくちゃケツ穴に負担がかかっている感じがありありと伝わってくるのでした。
なぜ痛くもないのにそのようなケツ穴の負担を読み取ることが出来るのかって？
そりゃ私とケツ穴が何年一緒にいるとお思いかい？　35年だよ。
こちとら産まれた時からの付き合いなんだよ！　そう、これからもね。死ぬ時まで一緒さ。

私はついに自分のケツ穴が可哀想になり、渋々グーグルで調べることにしました。
キーワードをお伝えしますね。
30代女性が肛門に違和感を覚えたときに検索するキーワードはこれです。
「ケツ穴　違和感」
これをよく肝に銘じておいてください。
（※派生として「肛門　違和感」「お尻　違和感」「ケツ穴　はさまっている」などがあります。）

調べてみた私は落胆しました。
なぜなら、もはや痔であることは前提で、なんなら「イボ痔」じゃね？　ってことが書かれてあったからです。

いやいや。
いやいやいや！
考えても見てくださいよ！　よく見て？
こんなに美しく儚く正義感がありデリケートで真面目で毎日快便の私が、痔になどなるわけないじゃない。
しかも子供がいるとは言え帝王切開で産んでますからね？　ケツ穴に負担などかけたことないんですからね？
これまで便秘などなったこともなく、ケツ穴とは良好な関係を保ってきたんですよ！？
それがなぜ！？　
　
私は裏切られた気持ちでいっぱいになりました。（ケツ穴に）

認めよう。これはまぎれもなく痔だ。

そうこうしているうちに、歩いているのが本当に辛くなってきてしまったのです。
痛みは全然ないのに、負担がかかっている感がすごくて、とにかく座りたい。
ケツ穴を落ち着かせたい。いてもたってもいられなくなる。
幼少のころ父親がやたらとお尻を守る体制に入っていた気持ちがようやくわかりました。
そう、彼もまた痔だったのです。（知らんけど）

私は素直に認めることにしました。私は、痔なんだと。それもいぼ痔なんだと。

いぼ痔と言っても、ケツ穴付近にイボのようなものは確認できませんでした。
おそらくケツ穴の深層部にいるのではないかと考察しています。（MADE IN ANUS）
こういう痔もあるんだと初めて知り勉強になりました。

痔になった原因

なぜ私は痔になったのでしょう？
なぜ私はあまりにもあっけなくケツ穴に裏切られたのでしょう？
このままでは納得がいかない為、更に深く痔について調べていきました。
そして私はその答えを見つけ出すことに成功しました。

そういうわけなんです。
私が痔について調べた中で納得した要素は上記の物でした。

あぐらをかいていた

私はブログなどを書くときはリビングのテーブルで作業しているのですが、これがずっと椅子に座っているとなんか疲れてきちゃうんですよね。
それで色々体制を変えてみたりするんです。
足を組んでみたり、椅子の上で正座してみたり、三点倒立してみたり、テリーマンがハンバーガーを食べる時のモノマネをする国分太一さんのモノマネをしてみたり。
その中の一部が「あぐら」だったわけなんですよ。

しかしあぐらをかくのはケツ穴に負担をかける行為だったみたいで、その点はすごく反省しています。
知らず知らずのうちに、私はケツ穴にこんなにも負担をかけていたのかと。
それなのにケツ穴は黙って耐えていてくれた。そして、ある日突然耐え切れなくなったんだ。
ごめん、ごめんね。「裏切られた」なんて言葉を軽々しく口にして。
先に裏切ったのは私の方だったんだ。

ずっと座っていた

座り続けているのはケツ穴に負担がかかっているんです。
こんなこと言われると、もはや事務仕事してる人なんかみんな痔じゃねーかよと思ってしまいます。
これからの時代、時には立ち上がりケツ穴に優しい言葉をかけるなどケツ穴を気遣った方がよさそうですね。
そもそも座り続けるというのは一見椅子などに座っていると見せかけて、私たちは実はケツ穴の上に座っているのですから。
それはとても傲慢なことだと思いますね。

刺激物をとりすぎた

刺激物について。
なぜ刺激物が肛門によくないかと言うと、唐辛子などの刺激物は胃で消化されにくいそうなんです。
だから、固いままで排せつ物になってしまいます。
そうすると、ケツ穴に負担がかかってしまうんです。
唐辛子がケツ穴を通過するんだと考えるだけでも悲しくて涙が出てきてしまいます。
それは、さぞ辛かっただろう。唐辛子なんて、口にするだけでも刺激的なのに、無防備なケツ穴を通過させていたなんて。それは例えるならば生まれたての赤ちゃんに蒙古タンメンを食べさせてるようなものなんですよ。もう拷問の域。
そして私はハリッサとかマーラージャンとか食べていたのでそのせいかもしれません。

そもそも3人に1人は痔

大事な事なのでもう一度言います。
日本人の三人に一人は痔！
　＼さんはい！／

この事実は私を驚かせ、救いました。
そんなにも痔がポピュラーで身近な病気だったとは知りませんでした。
むしろ「犬も歩けば痔に当たる」ってことわざ作れるなと思ったほどです。
とは言え当たられる側の気持ちも考えてほしいと思いました。

考え方を変えてみると、実は我が家は3人家族なんです。
確率でいうと私が痔になったことで、夫と娘は痔になることを免れたと言っても過言ではないでしょう。

そう、私は身を挺して家族を痔から救ったのです。

ボラギノール体験談

「痔に～はボラギノール♪」
自分の母校の校歌より鮮明に記憶に残っているこのフレーズは、日本人であればだれもが聞きそして口ずさんだことがあるはずです。
まさか自分が使うことになろうとはね。
ボラギノールには、軟膏タイプと得体の知れないタイプがあるんです。

得体のしれないタイプはマジで得体が知れないのでよくわからないのですが、自分が察するところによるとたぶんお尻に注入する感じじゃないかと思うんですよ。
だって明らかに形状が浣腸のそれなんですよ！

☝それ

痔ルーキーの私にはそれハードル高すぎます。だから私は手軽な軟膏タイプを買いました。
まあ自分のケツ穴に自分で軟膏塗るのもかなり嫌なんですけどね。

しかもドラッグストアに行ってみると、ボラギノールって黄色いのと水色のがあるんですよ。
今回私が買った方は黄色の方で、名前にAがついていました。
水色の方はMです。
どういう違いがあるのかと調べた結果、黄色い方（A)はステロイド系の成分が入っている。
水色の方（M)はステロイドが入っていないということでした。症状によって選び方もかわってくると思うのですが、私はパッケージを見て決めました。

自分はケツ穴に異物感があるだけなので正直どっちにしたらいいかわからなかったのですが、
「何かはさまっている感じ」＝腫れ　と解釈し、「はれの緩和」と書かれてあるAの方を選びました。
Aの方はステロイドが配合されているため、長期使用は心配だと思います。
説明書には10日と書かれてありましたが、私は最低一週間塗っても治らなければ病院に行こうと決めてから買いました。

ちなみに肛門科にはレディース外来というものがあるらしいです。
具体的には、女性の先生が見てくれるということです。
病院とは言えケツ穴をお見せするわけですから、男性の先生よりは女性の先生のほうが抵抗がすくないかもしれませんよね。
何かと配慮もしてくれそうですし……。
地名+レディース外来で調べると結構出てきたので、田舎でもあるんだと安心することが出来ました。

あっけなく治った

ボラギノールを塗り続けて2日ほどたったころ、すっかり私のケツ穴は今までの素直なケツ穴に戻っていました。
今までの不快感は夢だったのかと思うほどです。

私は泣いて喜び、ケツ穴と健康のありがたさ、生きている幸せを噛みしめました。
ボラギノールは神！　今では私のお守りです。
もしまたお尻に違和感を覚えても、これさえあれば豊かな気持ちで生きていることが出来ます。

しかも今気づいたんですが、私のいぼ痔ってケツ穴の中だったじゃないですか？
だったら中に塗らなきゃならないから、注入タイプを買った方が良かったんですよたぶん。
私は軟膏タイプを買い、中にまで塗らなかったんですよ。なのに治ったんです。
すごくない？　ボラギノールって……。
治ったのが偶然だったのか、ボラギノールパワーがすごすぎたのか、そもそも痔じゃなかったのか知りませんが、貴重な体験をしたのでブログに書きました。

しかしこれからは、座りすぎたり刺激物を摂りすぎたりあぐらをかかないように気をつけたいと思います。
みなさんも、ケツ穴を大切に暮らしてくださいね。
痔になるととても不愉快ですよ。
それと症状が深刻ならば、早く病院に行った方が安心だと思います。

あなたのケツ穴にフォースの加護があらんことを。

それではごきげんよう！