2019年6月25日発行
世界魚類神話/篠田知和基/八坂書房
創作に役立ちそう
物語というよりは資料的な本です。
世界の魚類に関する昔話的なものが、かいつまんで簡単に書いてあるという感じ
量はかなり多いんだけど、一つ一つが簡単に書いてあるので詳しく知りたかったら、そこからまた自分で調べる必要があります。
ただ、イラストや写真もたくさん載っているので(モノクロですが)それを見てるだけでもワクワクしてきます。
読んでいると結構インスピレーションが沸いてくるのと、聞いたことない妖怪や魚の名前とか出てくるので創作やっている人に役立つ感じかな。
自分の頭がよくないのが原因だと思いますが、難しい漢字にルビが振ってないので読みづらいのと、たまに主語がない文体が理解しにくいです。
神話って書いてあるけど、普通に神話以外の物語のあらすじとかも載っています。
ファインディングニモまであってちょっとびっくり。幅広いですね!
あと、現代人の感覚で読んでいるとあまりにもツッコミどころが多すぎてそこが逆に楽しくなってきました。
つっこんでみた
とりあえず読んで思ったことは、昔の人安易によく知らん女嫁にし過ぎ、魚はすぐ人になりすぎ、人間もすぐ魚になりすぎ! ってことです! じゃあ行ってみよう!
王女の父は何度か鵞鳥(ガチョウ)などで王女の代わりにしようとするが、ことごとく失敗する。
p30
当たり前だろ
珠は乳房を切ってその中に隠して無事、船に戻ったがそこで力尽きて息を引き取った。
p34
ポケットにしろ
亀の口を吸おうとして噛みつかれた男の話もあるが、
p39
なんでだよ!!
マジで気になる。なんでそんなことしようとしたのか…このように肝心なことが省略され過ぎているため気になって夜も眠れません。
蛤が女になってやってきて嫁になり、料理をする所を見るなというのを見ると鍋にまたがって小用を足している。何をしていると言って顔を出すと、見られた以上、ここにはいられない。自分は蛤であると言って海へ向かって去ってゆくという「蛤女房」の話はよく知られている。
p43
何がしたいんだよ
小用足した後の女性が「自分は蛤である!」って言うの想像したら笑える
広島や出雲の方ではサメの刺身を「ワニ」と呼んで正月料理に加えている。
p112
加えていません
子のない夫婦が観音に祈ってタニシでもいいから子が欲しいというと、タニシを授かる。
p121
タニシくらい拾え
土産に金の糞をする黄金子犬をもらってくるものもある。
p122
グリードアイランドに生息してそう
「河童」
p127
強力な放屁の反動によって高速飛行が可能なのだろう
コロコロコミックもビックリなレベルの下ネタ
狩人の男のペニスが長く伸びてどうしようもなくなった。
p136
なんで
ムーズ地方では黄疸になると鯉を生きたまま胸に付けておくといいと言っていた。
p143
狂気の沙汰です
このようにざっと見ただけでも興味深い話がワラワラと出てきます。(まだスゴイのがいっぱいある)
面白過ぎるのでぜひ読んでほしいです。
私が純粋に読んで感動したり、詳しく知りたいなって思ったのは「蟹報恩」というお話です。
これ絶対泣けるやつですわ。
魚介類の不思議なお話に興味がある人にオススメです!
それではごきげんよう( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
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